パーソナルシェフとろみの日記

パーソナルシェフとろみの日記です。パーソナルシェフのレシピと、日々の育児やブックレビューについて綴っていきます。

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学校を居場所に学ぶ、働く、つながる

こんにちは^ ^

笑顔で、幸せの連鎖を生むパーソナルシェフのとろみです。

 

「子どもの貧困対策」実践交流会の報告2です。

学校も居場所にということで大阪府立春日丘高等学校定時制教諭の小西順治さんの話しでした。

定時制高校は全国で約600校全体の高校生の2% 100,000人ほどが通っているそうです。

通っている子供たちは、全日制に行けない、全日制を中退、不登校、年配者、外国籍などなどです。

様々な背景としては、貧困、ネグレクト、DV、家庭崩壊、親の病気、いじめ体験などなどがあるそうです。

私の時代では、定時制高校と言うと、不良が行く荒れた高校というイメージでしたが、今はどちらかと言うと不登校の子やコミニケーションが苦手な子が多いそうです。

 

ある定時制高校の例です

新入生30名の中で母子家庭が21名

ケース①2年女子

複雑な親子関係とネグレクト、家を追い出され保護先を探してNPOにつなぐ、児童相談所が一時保護、現在妊娠中

 

ケース②3年女子

母のリストカットとOD(薬物過剰摂取) 、支援機関の役割整理、一時的に住み込みで働いたが自宅に戻ってから不調、中絶、ODで緊急搬送と入院

 

小西先生がおっしゃるには、貧困は選択肢がないと話されていました。

選択肢がないことにより夢がなくなり希望がなく、未来が見えなくなり、我慢したり、あきらめることが多いとおっしゃっていました。

小西先生の学校では、最低賃金を掲示板に貼っているそうです。知らない事はとても損であるので知ることが大事である。

学ぶ事は生きる力になり、貧困の連鎖を断ち切ることができる。

学校ができる事はたかが知れているので、学校外の社会資源を活用して就学を支援する必要があると話されていて、居場所カフェという不登校や高校中退のフォローアップをする場所の紹介をされていました。

 

今現在、高校中退の子が、年間50,000人いるので、これも大問題であると言われていました。

 

報告3は、子供と街をつなぐ「子どもソーシャルワークセンター」幸重社会福祉事務所の代表幸重忠孝さんのお話でした。

子供の貧困対策として、家庭的なよる「トワイライトステイ」の話をされていました。

週に1日、基本的に1世帯の兄弟が2から3人程度の大人と遊び夕飯の食卓を囲んで入浴も共にする。目的は子供が子供らしく、安心して過ごせる場を提供すること。その体験が学習や学校生活など全ての基本となるからだそうです。

多くの子供が集まる子供食堂と違い少数の「しんどい子」に対象を絞り、家庭的で守られた夜を過ごすのが特徴だそうです。

利用者の負担はなく、大半は1人親世帯。病気や障害などから子育てがうまく機能していない家庭が多いそうです。

 

その後に、未公開映像を見せていだいたのですが、その映像が衝撃的でした。

母子家庭の家に、新しい若いお父さんが来ました。しばらくは、あたらしいお父さんとお母さん仲良しそうな幸せそうな家庭ですが、しばらくすると、その若いお父さんが、高校生の娘のベットに入ってくるようになります。

それから娘は家に帰ってこなくなります。

また、娘も貧困になり貧困の連鎖です。

この映像は、あまり上手く表現できませんが、涙が止まりませんでした。

同じぐらいの娘を持つ母として、悲しく、あまりにも辛い映像でした。

これは、作った話しではなく実際にあった話しだと聞き自分の娘を救うことのできなかった母親にも腹が立ってきました。

 

3つの報告にどれもあてはまるのが、居場所作りだと思いました。

大人も子供も自分の居場所を求めている!

居場所がないことにより、やる気もなくなり、自分の頭で考えて行動しようとも思わなくなったきて貧困におちいりやすくなっていく…

自分の幸せは、自分で掴むものだと思います。それには考えることのできる心のゆとりが必要であると思いました。

私がすぐに居場所作りをするのは、難しいですが、お手伝いならはじめることができると思います。少しずつ、できることから始めてみます。