パーソナルシェフとろみの日記

パーソナルシェフとろみの日記です。パーソナルシェフのレシピと、日々の育児やブックレビューについて綴っていきます。

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辰巳芳子さんの講演会、行ってきました。

    

  4月4日辰巳芳子さんの講演会がありました。 

ご一緒したのは、くるみ亭のくるみさんと、まーしゃさんです。

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 「何の話しますかね?私、考えてきていないんですけど…」

から始まった講演会、はじめは寝ないように気をつけようと思って聞いていました。

入場も杖をついて、ゆっくりお付きの方と一緒に入場されました。

 

時間はお昼の1時、お昼ご飯を食べてお腹いっぱいだったので、

瞼が半分閉じていました。

   

次の瞬間、目が覚めました!

「生きて、生きやすく食べる」

なに⁉︎どういうこと?

自分が生きやすくなるように、食べるんだそうです。

生きやすくなるとは、病気の方は病気が治るように、

健康な人は、ずっと健康がいいですよね。

健康が続くにはどのような食事がいいのか考えて食べるということなのかな?と思いました。

 

辰巳さんいわく

「人はなぜ食べる?」

この根本まで考える。

「食べることは呼吸と同じく、いのちの仕組みである」

 

このような考えのもと、辰巳さんの作るスープは、究極のスープと呼ばれています。

食べることを、とことんつきつめたものです。

この命のスープは、季節の野菜を使い野菜の旨味を引き出すように弱火でじっくり火を通しています。もちろんだしにもこだわっています。

どんなスープなのか、益々、興味がわいてきました。

 

 

次は、 「天のしずく」の映画監督・脚本 河邑厚徳日本赤十字看護大学名誉教授、川嶋みどりさん、緩和ケアー医の田村祐樹先生、辰巳芳子さんの4人のトークが始まりました。田村先生の話です。

 

 

とっても素敵な話でした。

緩和ケアなので明日、命がなくなることも考えられる中、田村先生は氷やゼリーもいいけれどそれよりも何か緩和の人々に食べさせるものは?と考えていたときに、辰巳さんのスープに出会ったと言われていました。

このスープだ!と思った時に田村先生のとった行動が素晴らしかったと思いました。

田村先生は辰巳さんの講演会に行き辰巳さんと直接お話をされ、それから手紙を送られて、どうしても辰巳さんのスープを作りたい教えてください。と辰巳さんに直談判されます。

その思いが辰巳さんの心を動かし、出張して病院のほうに足を運んでもらうことができて出張料理でスープを教えてもらうことができます。

それから緩和ケアの人々に食べてもらうことができ患者さんにも満足していただくことができたと話されていました。

緩和ケアの患者さん、普段食欲がなくて食べられない方もたくさんいらっしゃいます。

もしかしたら、希望をなくされていた方もいたかもしれません。

しかし、このような方々にも辰巳さんのスープだけは、食べることができて幸せになって、そしてお亡くなりになられたという素晴らしい話をしていただきました。

 

やはりこの命のスープただ作っただけではなく作る野菜の触り方にまで、こだわりがあります。

辰巳さんは野菜が求められているような触り方をすると言う話をされていました。

ただ単に、ゴシゴシ洗うのではなくこの野菜はどのように扱って欲しいのかを考えて野菜を扱うと言う事なんですね。

 

命のスープである。玄米スープの作り方です。

玄米スープ レシピ 辰巳 芳子さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう

作り方がわかったら作りたくなります。

近いうちに挑戦したいと思います。

 

もちろん、玄米にもこだわりがあります。

もちろんお米は、有機無農薬のお米を使うと言われていました。私はマドンナのパーソナルシェフである西邨マユミさんから教えてもらった九州の玄米を使っています。

https://www.facebook.com/yahmanrice/

https://s3-us-west-1.amazonaws.com/img.katsumaweb.net/photo/8c75f1c5-f672-4238-8cf9-58286f9d1ab6.jpg

 

 

発酵調味料の話もされていました。発酵調味料があることによって西洋料理と日本料理が何が違う?と質問されていました。会場の方にもお聞きになったんですけれど辰巳さんの答えはなんとシンプルでした。

油を使わなくて済むということでした。

油は、老化や病気の主要な要因である体内の炎症が起こる可能性があります。

自宅ではできるだけオリーブオイルかゴマ油を中心に料理するようにするのがよいようです。

 

      

 

毎日、お腹が空いたから食べるかという感じで食べている食事なんですけれど、

呼吸と一緒でこれがないと私たちは生命を維持することができません。

辰巳さんは自分の生命の声を聞き生命そのものと向き合うと言う話をされていました。

 

ついつい私たちは3回食事をしなくてはダメだと思って食べたくもないのに食べたりすることってありますよね。

体調良い時もあれば悪い時もある。

自分の体と向き合いながら必要な食事を取りたいと思いました。

 

辰巳さんは92歳でも勉強熱心な態度には頭が下がりました。

どうやってこのようなレシピを思いつかれるのですか?という質問に食物の専門家の本を読まれて、しっかり勉強されているそうです。

しかもその辺の本ではなくてちゃんと学問としての専門書を読まれているそうです。

以前はキノコを勉強されてたそうです。

今は貝に注目して勉強をされているそうです。

 

最後に「作り方を手に入れなければ生活は変わらない」

当たり前なんですが納得しました。

作り方がわからなければ食べたくても食べることができない!

私も辰巳さんを見習って少しずつ勉強をしたいです。

まずは、豆からはじめようかな・・・