こんにちは、みんなに笑顔を届けたい、みんなにも笑顔になってほしい
パーソナルシェフのとろみです。
昨日は、杏林大学の公開講演会に行きました。
「自分らしく生きるヒント高齢期のアドバンスケアプランニング」
講義される先生は、お友達である、杏林大学の准教授 角田ますみさんです。
生命倫理を専門にされていて、本もたくさん出版されています。
<主な著者>
・看護に生かすバイオエシックス、より良い倫理的判断のために(学研)
・教育、事例検討、研究に役立つ看護倫理実践事例46(日総研)
・笑う角田には福が来る(ヘルス出版)
彼女の経歴も面白いのです。
大学病院の看護婦として働いていたのですが、若い医師から薬などの医療の助言を求められるようになり、これでは私は学べる事は無いと思い転職を決意されます。
向上心が溢れています。
その後、訪問看護も経験され、ある人から
「あなたは、教育の道でみんなに、この考え、経験などを広めなさい」
と言われ今の教える立場につかれました。
納得です。聞いている皆さんが引き込まれる講義でした。
笑顔とは一見、関係ないと思われますが、私自身どんな風に生きたいかと言うと、私は毎日「笑顔」で生きて、「笑顔」で死にたい。
この話は、決して高齢者だけの話ではなく、私たち生きている全ての人がどのようにして生きるのか?自分が大切にしている価値は何なのか?考えるきっかけを与えてくれました。
まず、はじめにワークがありました。
ワークの紹介です。
あなたは、今、90歳です。
・体はどれぐらい動きますか?
・トイレ、食事、お風呂はどこまでできますか?
・意識はしっかりしていますか、認知症は?
・どこで暮らしていますか?
・その時そばにいるのは誰ですか?
やはり、私自身まだ90歳と言う事は想像ができず、認知症には絶対にかからないなど、自分の老後に対して前向きですが学生は、もっと90歳が私以上に、やはり想像できないみたいで、跳び箱が飛べで逆立ちができて何でもできるみたいなことを書いてくるそうです。
今、終末期の現場で起こっている事の具体的な話もありました。
例えばHさんの場合です。
75歳男性、ある日意識を失い危険な状態に陥ったため担当医は、人工呼吸器装着を行うことを家族に説明。しかし、担当医から
「処置をすれば命は助かるがその後どうなるかわからない」
と説明を受け家族は処置に同意し、一度納得。
しかし、たくさんの点滴をつながれ機械に囲まれたHさんを見ているうちに奥さんは本当にいいのか思い始める。
どの家族にも、起こり得る話だと思います。
いつ何の病気にかかるか分かれば良いのですが、分りませんよね。
だからこそ、元気なうちに自分のこれからの人生をどう生きて最後を迎えるかと言うことをしっかりと考える必要がある。ということを角田先生はおっしゃっていました。
小林真央さんのことも考えました。
自分の親のことも考えました。
「死は、必ずやってくる」
今、元気なうちにできる事は、
自分が
「何をお好み(心地いい)」
「何が嫌い(苦手)か」
「どんな価値を持っているか」
ある程度はっきりさせてみること
どのような人になりたいのか、どのような年の取り方をしたいのかを描く
それを身近な人と話すこと
キーワードは希望であり現実ではないと言う事!
とても勉強になり、今後、生きていく上での参考になりました。
角田先生を始めご一緒した皆さんどうもありがとうございました。